「文化部をいくつか」

F4U・作、集英社UJコミックス・刊

本日はやっとこの作品の感想です。

お話は・・・巨大学園・第四帝国統桜学園のいくつかの
文化部に集う人々の、ナンセンスギャグコメディ漫画
です。

読後の第一印象は・・・「百合」要素は1話のみですが
ハイテンションなエキセントリックコメディは面白い
ですね。

まず「百合」要素ですが、第一話「放送部」が一番色
濃いです。新人の黒井今日子と先輩の山瀬の関係が、
エロに見せかけて・・・なかなかグッドです。
山瀬のなにげに男前なところが良いですね。

この二人は後々まで登場するのですが・・・実のところ
「百合」的な展開はほとんどありません。まあ、いつも
カップルで登場するので、二人の関係は進展している
という妄想も可能なのですが、本音は・・・もう少し
生かして欲しかったですね(汗)

また、前半はエロ基調ですが、後半に行くほどエロは影
を潜め、実験的というか、ある意味壊れたコメディに
なっていきます。

個人的には、そういう壊れッぷりは嫌いではないです。
最後の自虐ネタも、良くここまでできるなあ、と感心
してしまいました(汗)

まあ「百合」的にはもう少し欲しかったですが、アン
グラギャグマンガっぽい雰囲気は懐かしくて、楽しかっ
たです。次回作に期待したいですね。

では二人のコメントです。

わたくしは2点。もっと今日子ちゃんの
山瀬ちゃんを活躍させて欲しかったわ～！
ポテンシャルを感じる二人だったのに・・・もったい
ないわ～。

私は2点。そういえば昔のマイナー漫画誌
ではこういうナンセンス漫画ってあった
なあ。でも、ここまで絵のセンスが面白い作家もいな
かったと思う。次回作では打ち切られない技術も磨いて
欲しい・・・かな。
まあ「打ち切り」自体、ネタかもしれないけど。

総評：●●○○○★★☆