「ヤングガン・カルナバル・スペシャル ファイトバック・ホンコン」
深見真・著、徳間書店Edge・刊
ヤングガン(若い殺し屋)の少年と少女の戦いと青春を
描く、アクションバイオレンスノベル。シリーズ11作。
今回は主要キャラクターの過去のお話と"カルナバル"後
のお話を中心にした短編集です。
シリアスな内容あり、コメディな内容あり、なぜか女子
高ものも?!
読後の第一印象は・・・いつもとは違った雰囲気ですが
原点回帰したようなところも見受けられますね。
「百合」的にもしっかりページをとっていますヨ(汗)
この作品は、もともと若い殺し屋"ヤングガン"達の青春
群像という意味合いが強くて、凄惨な殺し合いの中に
青春の青さを表現するというのがテーマだったと思いま
す。
ここ最近、"カルナバル"というある意味、最終到達点の
エピソードがメインだったので、どちらかというとアク
ション主体の印象が強かったですが、この短編集でまた
青春ものとしての意味合いを強くしているように感じら
れます。
中でも、毒島、虚、ソニアの青春時代のエピソードは
面白かったですね。三人とも独特のアクがあるキャラだ
し、B級映画のような派手派手の超速アクション。楽し
めました。
さて、「百合」的には・・・「ブーゲンビリアを、愛を
こめて」が読み所です。
この作品にしては珍しく、弓華がお嬢様女子高に潜入す
るという、いかにもラノベっぽい展開!(汗)
(もちろん、ラストはこの作品らしい痛さがあります)
そこで、ちょっとした「百合」エピソードが繰り広げら
れます。まあ、ライトな感じの内容ですが、深見氏なり
の「百合」エピソードという感じがして、なかなか興味
深かったです。
あと、「ボーナストラック」ではドラマCDのコメディ
ネタの延長で、殺し屋たちが卓球をするエピソードがあ
ります(汗)
この中では、弓華とカノコが良い感じになっていて、
こちらも楽しめますね(汗)
さて、「ヤングガン・カルナバル」ですが、これから
どう続くのか・・・「ボーナストラック」では琴刃が
仲間に(?)という展開ありますが、これでいくの??
では、二人のコメントです。
わたくしは4点。「ブーゲンビリア」での
弓華ちゃんの男前っぷりに惚れ惚れした
わ~。本当に女ゴロシねえ!あの二人(ゲストキャラ)に
も幸せになって欲しいわね。
私は2点。この作品にしては珍しくバラエ
ティに富んだ内容だったね。こう言うのも
アリかなとは思う。でも、この作品の行く末って、なん
だか漠然と不安だよね。今後、どこに行くのか・・・
総評:●●●●○★★☆
このシリーズの感想はこちら、
●「ヤングガン・カルナバル」
●「ヤングガン・カルナバル バウンド・トゥ・バイオレンス」
●「ヤングガン・カルナバル 銃と恋人といま生きている実感」
●「ヤングガン・カルナバル 天国で迷子」
●「ヤングガン・カルナバル ドッグハウス」
●「ヤングガン・カルナバル そして少女は消えた」
●「ヤングガン・カルナバル 愛しき日々、やがて狩りの季節」
●「ヤングガン・カルナバル 前夜祭・標的は木暮塵八」
●「ヤングガン・カルナバル 開催・バンケットの死闘」
●「ヤングガン・カルナバル 後夜祭・ラストマンスタンディング」
ドラマCDの感想はこちら、
●ドラマCD「ヤングガン・カルナバル ハイスクール・ヴァーティゴ」
●ドラマCD「ヤングガン・カルナバル ブラッドダイヤモンド・プリンセス」
●ドラマCD「ヤングガン・カルナバル ファミリー・ビジネス」
●ドラマCD「ヤングガン・カルナバル ガールファイト」
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