「極上ドロップス」1

三国ハジメ・作、一迅社百合姫コミックス・刊

もう3巻まで発売されていますが、1巻の感想です(汗)

三国ハジメ氏は今までライトなエロ漫画(フタナリもの
も含む)を手がけていました。個人的にはあまり好きな
タイプの作品ではなく、このブログでも批判的な感想
を書いたりしたのですが、さて、この作品は?!

お話は・・・全寮制の女子校に入学した主人公前園小鞠。
だけど、寮の空きがない！父親との約束でどうしても寮
に入りたかった小鞠は"第三寮"に目をつけるが・・・
小鞠の総ウケハーレム(?)コメディ漫画です(汗)

読後の第一印象は・・・笹倉出版社から発売された作品
よりかなり良いです。ネタも私好みかも。

個人的に甘「百合」系は、魅力的な美少女に強引に引っ
張って行かれ、いつの間にか相手の手中にいるという
ある意味マゾ的な展開が好きです(汗)

この作品はまさにそういう感じですね。
主人公はあまり取り柄のない少女。そんな娘が魅力的な
お嬢様たちに一方的に好かれて、ハーレム状態になるの
です。

ただ、主人公以外のキャラが平均化されていず、本命の
キャラ(雪緒)がはっきりしているのは良いですね。

まあそれも、ちょっと前に男性系で流行ったハーレム
作品と本質的にはあまり変わらないのですが・・・もち
ろん「百合」なら許せます(汗)

しかし男性系ハーレム作品とは格の違う甘さです。

主人公が周りに振り回され、心が揺れながらも自分の気
持ちに気づき、変な引き延ばしもなく本命と結ばれる。
というのが良いですよね。
(男性系なら無意味に引き延ばされるところです)

まあ、1巻は結ばれたところでお終いですが、ここから
どう読ませるかが「百合」的な読み所だし、作者の手腕
の見せ所ですよね。

では、二人のコメントです。

わたくしは5点。強引に唇を奪われるとか
良いわ～。わたくし、そういうのにも憧れ
るのよ～。でも、「百合姉妹」がなければ三国先生もこ
ういう作品を描くこともなかったかもしれないわね。

私は2点。いわゆるハーレムものだよね。
甘いのが好きな人にはお勧めだけど、こう
言うのが嫌いな人もいるかも。私としては、小鞠と雪緒
が結ばれた(?)後の展開の方が楽しみ。

総評：●●●●●★★☆

三国ハジメ氏の作品の感想はこちら。
●「百合色螺旋」