「ヤングガン・カルナバル」2
深見真・原作、佐藤夕子・漫画、SoftbankCreative・刊
ヤングガン(若い殺し屋)の少年と少女の戦いと青春を
描く、アクションバイオレンスノベルの漫画版です。
1巻はオリジナルっぽかったのですが、今回は原作の
序盤、鉄美弓華の想い人・久遠伶と父が黒社会に狙われ
る展開が描かれます。
読後の第一印象は・・・さらにアクの強い絵になってい
る印象ですが、個人的には迫力重視は悪くないと思いま
す。「百合」的にも見所がありますが・・・
原作はかなりグロ描写があるのですが(汗)今回は漫画版
もそういう描写が多いです。
なので、そういうのが嫌いな人にはキツイかもしれませ
んね。
ただ、佐藤夕子氏のアクの強い絵が逆にグロさを弱めて、
迫力だけを抽出しているようにも思えます。
個人的には、もう少しデッサンが整ってきたら、より迫
力がでるのに・・・という気もしますね。
まあ、それは作者の成長を待つしかないかもしれません
が・・・
さて、「百合」的には・・・
弓華と伶の一見さわやかな関係描写が良いですね。
心が洗われるようです(汗)
原作でこのエピソードが描かれていた時、弓華は伶が本
命だったんだ・・・と思い出しました(汗)
この作品に描かれている一件で、弓華と伶は距離を取る
ようになるのですが、いまだに弓華と伶って不思議な縁
を感じさせます。
原作では弓華は根津香埜子を愛するようになっているの
ですが、ひょっとしたらもう一山あるかもしれません。
まあ、相変わらずクセのある絵ですが、原作の雰囲気は
良く再現しているので、原作に興味があり、10巻以上あ
る原作を読むのを躊躇している方にはおすすめだと思い
ます。
では、二人のコメントです。
わたくしは3点。伶ちゃんって本当に不憫
だわ・・・。ああ、伶ちゃんには幸せに
なって欲しいわ~。
私は2点。不思議な迫力のある作画だよね。
デッサンとかのツッコミ所は多いけど、
見えを切るような描写のインパクトの強さはスゴイよ
ね。藤田和日郎先生のようになれば面白いかも。
総評:●●●○○★★☆
このシリーズの感想はこちら、
●「ヤングガン・カルナバル」1
原作の感想はこちら、
●「ヤングガン・カルナバル」
●「ヤングガン・カルナバル バウンド・トゥ・バイオレンス」
●「ヤングガン・カルナバル 銃と恋人といま生きている実感」
●「ヤングガン・カルナバル 天国で迷子」
●「ヤングガン・カルナバル ドッグハウス」
●「ヤングガン・カルナバル そして少女は消えた」
●「ヤングガン・カルナバル 愛しき日々、やがて狩りの季節」
●「ヤングガン・カルナバル 前夜祭・標的は木暮塵八」
●「ヤングガン・カルナバル 開催・バンケットの死闘」
●「ヤングガン・カルナバル 後夜祭・ラストマンスタンディング」
●「ヤングガン・カルナバル・スペシャル ファイトバック・ホンコン」
ドラマCDの感想はこちら、
●ドラマCD「ヤングガン・カルナバル ハイスクール・ヴァーティゴ」
●ドラマCD「ヤングガン・カルナバル ブラッドダイヤモンド・プリンセス」
●ドラマCD「ヤングガン・カルナバル ファミリー・ビジネス」
●ドラマCD「ヤングガン・カルナバル ガールファイト」
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