「きもちのかたち」下
桜井家・作、コスミック出版・刊
昨日に引き続いて、下巻の感想です。
下巻は「KANA PART」が先「TAKI PART」が後になります。
両作品とも#4~#7の4話(合計8話)が掲載されています。
お話の内容は・・・両作品の二人組とも、上巻でほぼ
相思相愛になっています。下巻ではカップリング後の
エピソードが中心になります。
読後の第一印象は・・・甘~い!読んでいてムズムズ
してくるような甘さです。でも切なさやココロの動きは
あくまで丁寧。これぞ「百合」の原点です。
●「KANA PART」#4~#7
#4で告白したさつきと架乃はカップルになります。
屋上での告白シーンはもう、めちゃくちゃ良いです。
ああ、こういうの良いなあ~とつくづく思ってしまいま
した(汗)
#5では・・・二人の恋人としての生活には障害があっ
た!ケータイがない!というエピソードになります。
このあたりの細々したエピソードがリアル感を出して
いますよね。
#7は・・・恋人になった二人の甘くて、ハッピーハッ
ピーなその後が描かれます。ああ・・・なんて可愛い!
クラクラきますね。良い夢見られそうです。
●「TAKI PART」#4~#7
こちらもゴールインした二人のその後のエピソードが
綴られます。しかし「KANA」パートよりは少々ぎくしゃ
くが残ります。しかし、二人の気持ちが歩み寄って互い
を信頼していく課程がとても丁寧に描かれています。
「百合」ファンなら納得の展開ですよね!
そして、後半では二人が"結ばれる"ことを意識し始めま
す。ここでも、そういう気持ちが丁寧に描かれるのです。
"うれしはずかし"の展開ですが、おおざっぱなエロでは
なく、あくまで丁寧な心理描写に感心しました。
作品のタイトルにもある"きもちのかたち"の表現がとて
も繊細・丁寧で、今まで多くの「百合」作品を読んでき
た方にも納得していただける完成度だと思います。
では、二人のコメントです。
わたくしはもちろん5点!このところ寒い
けれど、これを読んだだけで暖かくなる
わ~。「KANA PART」「TAKI PART」とも、あらためて
「百合」の良さを感じさせてくれたわ。先生方お二人
に感謝。そして、マコトちゃんとリナちゃん、さつき
ちゃんと架乃ちゃん、4人ともお幸せに~!!
・・・ああ、わたくしも幸せになりたいわ~
私は3点。完成度高かったね。作画という
点では商業誌と比べると・・・という点も
あるけど、お話はプロ作家と比べても遜色なかったと
思う。これほどの作品を描く同人作家がいるなんて、
「百合」というジャンルの未来は明るい、と思ったよ。
あと、この作品を商業誌にするというコスミック出版の
功績も大きいよね。
・・・「百合少女」は是非成功して欲しいなあ。
総評:●●●●●★★★
このシリーズの感想はこちら。
●「きもちのかたち」上
コスミック出版の「百合」作品の感想はこちら。
●「百合少女」(前編)
●「百合少女」(後編)
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