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2010.01.19

「わたしの大切なともだち」1

袴田めら・作、双葉社High Action Comics・刊

名作「最後の制服」の袴田めら氏の新作です。
・・・と言いつつもう2巻が出ていますが(汗)
前作「暁色の潜伏魔女」は「百合」的にはちょっと微妙
だったので、今回こそは??

お話は・・・美大受験に失敗し、美術系短大に入学した
海老澤笙子が主人公です。中学時代に気になる存在だっ
たが結局、友だちになれなかった田中橘と短大で再会を
果たします。しかし、橘は事故で重度の記憶喪失になっ
ていた。でも、笙子は自分は橘の友だちだったと嘘をつ
いてしまい・・・というコメディ(?)漫画です。

読後の第一印象は・・・「最後の制服」ほどではない
ですが「暁色の潜伏魔女」よりは「百合」的に期待でき
そうな内容
です。時々見せる切なさは、さすが袴田めら
氏!という感じですね。

橘は重度の記憶喪失というのが面白い設定です。
しかも、性格も特技(?)も変わっているというちょっと
ミステリアスな設定が興味深いですね。
今後この設定をどう活かすかがこの作品の成否のポイン
トになるでしょうね。

実は私も高校生時代にスポーツで後頭部を強打して半日
程度記憶喪失になったことがあります。
怪力にはなりませんでしたが(汗)性格が変わるというの
は本当みたいです。後から友人に聞いたところ、「何か
おかしい、何かおかしい」とつぶやいていたとか(汗)

そんなわけで、個人的には人ごととは思えないような
設定ではあります。

「百合」的にはなんと言っても笙子と橘の関係ですね。

記憶喪失になる前の橘は(オタク少女の)笙子とは距離を
置いていた
が、笙子は記憶を失った後の橘に「親友だっ
た」と言ってしまう、という展開が実に巧いです。

笙子は橘を好きでいる反面、記憶が戻って欲しくないと
考えている・・・という矛盾を抱えることになります。
個人的にはこういう後ろ暗い心を持ってしまった主人公
に感情移入します。

あと、袴田めら氏の描く泣き顔がなんとも切なげで良い
のです。胸にグッときます。

「百合」的にはまだ核心部分(恋愛感情)は見えていませ
んが、今後に期待できる作品だと思います。

では、二人のコメントです。

フューシア:わたくしは3点。笙子ちゃんの泣き顔が切
ないのよ~。この作品のラストにはきっと笑顔
になると信じているわ!

アレサ:私は3点。さすが袴田めら先生だよね。
この切ない気持ちの表現は。キャラクターが
良い意味で素朴だから心理描写がとても等身大に思え
んだよね。「百合」作家は多いけど、ここまで感情移
入でる作家もいないと思うなあ。
「百合」としてはまだまだ序盤だけど、今後の展開で
大化けする可能性もあるよね。楽しみ。

総評:●●●○○★★★

袴田めら氏の作品の感想はこちら。
「最後の制服」1
「最後の制服」2
「最後の制服」3
「夜空の王子と朝焼けの姫」
「暁色の潜伏魔女」1
「暁色の潜伏魔女」2
「暁色の潜伏魔女」3
「フェアリーアイドルかのん」1~3
「フェアリーアイドルかのん」4
●同人誌「evil and flowers」
●同人誌「メランコリック実験」

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