「リトル・リトル」
くろこ・作、芳文社・刊
表紙&帯アオリ文句買いをした作品です。
しかし・・・(汗)
お話は・・・病気がちの深窓の令嬢と子狐少女(擬人化)
のハートフルストーリーです。
読後の第一印象は・・・セリフはほんの少し(汗)しか
ありません。こういう"試み"は好きですが「百合」的に
は・・・厳しいですね(汗)
さて、この作品、セリフがほとんどありません。
その意味は最後になってわかるのですが、この作品で
もっとも重要なセリフ(この作品の核心部分と言っても
良いでしょう)が「百合」的にはアウトなのです(汗)
ある意味、実に上手いところを突いていますね。
「百合」の泣き所です(汗)
ただ「セリフがない」「その意味が最後になって判る」
「唯一のセリフを言うのが最重要パーソン」というこの
作品の"試み"というか"手法"というかは巧いなあと思い
ました。
・・・ああ、これが「百合」に効いていてくれたらどん
なに良かったか!
まあ、平たく言えば「百合」としては"外れ"ということ
になるのですが、作風は良いし、序盤の令嬢と子狐少女
のふれあいは目の保養にもなります(汗)
次回作は是非「百合」を!と願うばかりです(汗)
では、二人のコメントです。
わたくしは1点。考えてみたら昔はこうい
うガッカリを味わうことって多かったわ
ね・・・。この作品はとても丁寧に描かれているから
「ダマサレター!」とは思わなかったわ。それが救い
ね。
私は2点。正直言ってこの作品の"手法"は
とても好き。これがもう少し「百合」に
向いているだけで3点はつけられたと思う。
作者は漫画家としての実力は感じるから、次回作に
期待したいね。
でも・・・こういう"少年"の扱いをする作家って「百
合」には向かいにくいよね・・・
総評:●○○○○★★☆
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