「極上ドロップス」2

三国ハジメ・作、一迅社百合姫コミックス・刊

もう3巻まで発売されていますが、2巻の感想です。

お話は・・・全寮制の女子校に入学した主人公前園小鞠。
けれど、寮の空きがなく気むずかしいお嬢様・雪緒と
同室になることに・・・というガチ「百合」ラブコメ
漫画の第2巻。今回は、前巻で相思相愛になった小鞠と
雪緒だったが、二人の間にはちょっとした行き違いが
・・・という展開です。

読後の第一印象は・・・1巻よりかなり良いです！
同作家の作品では最高傑作といっても過言ではないで
すね！

前巻では小鞠の総ウケハーレム漫画だったのですが、
今回は雪緒との関係に絞られます。
これは「百合」的にはなかなか良い傾向です。

実際「百合」度も非常に高くなっています。

雪緒と相思相愛になりながらも、"下僕になる"という
条件や、同寮の先輩との関係や、雪緒の人当たりの
冷たさに思い悩む小鞠の心理が甘切なく描かれます。

普段、明るい小鞠が雪緒との関係に思い悩む、というの
はとてもツボですね。
甘切なさにクラクラしそうです(汗)

二人が仲直りをするエピソードも良いですね。

この作品は一般的な「百合」作品よりもセクシャルな
描写がありますが、それほどハードな描写でもないし
小鞠が雪緒の心理描写もとても良い感じで描かれてい
るので、セクシャルな部分が気になりませんでした。

三国ハジメ氏は笹倉出版社の頃から知っていますが、
この作品では明らかに一皮剥けた印象です。

では、二人のコメントです。

わたくしは5点！小鞠ちゃんの苦悩がなん
とも可愛いのよ。く～！この甘切なさ！
これぞ「百合」だわ！「百合」好きの主食だわ！
三国ハジメ先生はかなり化けてきたわね。3巻も楽しみ!

私は3点。三国ハジメ先生の作品って、今
までも甘かったけど、どことなく感情移入
しにくい作品が多かったと思うんだ。3人以上が意味な
く絡んだり。でもこの作品では小鞠と雪緒に絞っている
よね。そこが良い。漫画家としては元々ポテンシャルが
高かったと思うし、今後の活躍にますます注目。

総評：●●●●●★★★

このシリーズの感想はこちら。
●「極上ドロップス」1
三国ハジメ氏の作品の感想はこちら。
●「百合色螺旋」