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2010.03.08

「COMIC リリィ」Vol.2

RICE RIVER COMICS・刊

百合戦国時代に名乗りを上げた新手のアンソロジー
コミックス。すでに3巻が発売されていますが本日は2巻
の感想です。

メンバーはほとんど同じですね。第2話をカウントして
いる作品も3つありますので、長編展開を期待したいで
すね。

では、いつものように1作ずつ感想を書きます。

「その瞳に映る人」楽時たらひ・作
幼なじみだった環と美月は時間を経て距離を感じる関係
になったけれど・・・というお話です。短編ですが二人
の時間を感じさせる演出が光っていますね。環が自分の
感情を押えきれず、切れるシーンはグっときますね。
良い「百合」でした。

「Love very」片岡みちる・作
大昔の「ちゃお」とかを彷彿とさせる少女漫画系の絵
と甘ったるいお話が異次元空間を感じさせます(汗)

「3つの嘘」沙垣長子・作
読み終わるとタイトルにニヤリとさせられるお話です。
「百合」的に切なくさせる部分もちゃんとあるし、なか
なかの秀作だと思います。後輩・みかは貧乏くじですね。
でも、個人的にはこういう玉砕型キャラは大好きです。
続編希望!

「ブルマーブルマニアックス」第2話 剛田ナギ・作
笑える設定ですがシリアス、というのが可笑しいですね。
千早がなにをしようとしているのか・・・気になります。

「号砲がわりのラブレター」いずみやみその・作
表現は稚拙なところがありますが、そこが可愛く見えま
す。昔、同人誌で思いかげず「百合」作品を見つけてし
まったような気持ちを思い出します。

「アプリで愛して」おこさまランチ・作
家庭教師と教え子のお話。ただ、ケータイアプリのアバ
ターでお互いの気持ちを表現する、というのが現代風で
良いですね。「百合」も技術革新時代です(汗)

「円香と芽衣の秘密の工房」第2話 TSUNE・作
「百合」的にはまだまだ序盤という感じですが、頑張っ
てドラマに仕立てようという意気込みを感じます。
「百合」は短編だけじゃないという所を見せて欲しい
ですね。

「くちびる宣言っ!」カズー・作
あこがれの先輩と"おつきあい"を初めたけれど・・・
というお話がツボです。衆人環視で一大宣言!という
ネタもなかなか良いですね。甘々です。

「恥かしい!」内村かなめ・作
修学旅行の恥ずかしい出来事、というテーマがお年寄り
一歩手前の私には懐かしくて良いですね。顔を見られな
いので布団に潜るというのも可愛いです。

「二人の放課後」楠見らんま・作
楠見らんま氏の漫画久しぶりに読みました。「百合」も
描けるのですね。「百合」としてはオーソドックスな
可愛いお話ですが、こういうのも良いですね。

「クリスマスラプソディ」柊圭・作
かっ可愛い~。なんとも腰砕けのかわいさです。絵も
お話も。王道ではありますが良い夢観られそうな作品
でした。

では、二人のコメントです。

フューシア:わたくしは5点。「百合」の源流をみるよ
うな王道作品が多いわね。でも、それは
決して悪いことではないと思うわ!
あなた(作者)のココロにある「百合」を表現するのよ!
それが真実の「百合」なのだわ!

アレサ:私は3点。フューシアが妙に燃えている!
・・・ま、それは良いとして私が好きな
作品を挙げると・・・「その瞳に映る人」「3つの嘘」
かな。「リリィ」は「百合姫」や「つぼみ」に比べる
と未熟な部分も多いけど、それなりに個性は出ている
と思うんだよね。

フューシア:ああっ、いつもはわたくしが先に選ぶの
に!え~っと、わたくしは「くちびる宣
言っ!」「クリスマスラプソディ」
かしら、おつきあい
を始めた頃の初々しさと甘さがとても良く出ていたわ~。

総評:●●●●●★★★

このシリーズの感想はこちら。
「COMIC リリィ」Vol.1

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コメント

虚人ねこ様

レビュー、拝読いたしました。

前号は、かなり“若さ”が目立っておりましたが、今号は“急成長!”とまでは言えないまでも、確実に進歩が感じられました。

もちろん、“ナンバー1”『百合姫ブランド』や“ナンバー2”『つぼみ』には、ちょっと適いませんが、決して焦る事なく、そっと見守って行こうと思います。

ちなみに、私のお好みは「その瞳に映る人」・「クリスマスラプソディ」が双璧です。

コメントありがとうございます。
★真誠美優さま

>確実に進歩が感じられました。

ですね。作家陣はほとんどみなさんデビュー直後
という感じなので成長の速さが判りますよね。
彼らがもっともっと成長するまで続いて欲しいです。

>ちなみに、私のお好みは「その瞳に映る人」・「クリスマスラプソディ」が双璧です。

おお、テッパンどころきましたね。
この2作は抜きん出ていました。

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