「咲-Saki-」6
小林立・作、ヤングガンガンコミックス・刊です。
アニメ版のレビューは残すところ9巻のみですが、本日
は原作6巻の感想です。
清澄高校麻雀部に所属する天才麻雀少女、宮永咲と麻雀
部の仲間たちの闘いを描く、美少女リリカル本格麻雀漫画。
お話は、大将戦中盤~決着直前までが描かれます。
(アニメ版の7巻の相当)
読後の第一印象は・・・アニメ版の面白さは原作の完成
度があってこそだと思いました。
久しぶりに原作を読んだのですが、アニメ版はかなり
原作に忠実ですよね。ちょっとしたモノローグやツッコ
ミやギャグネタにいたるまで原作をなぞっている感じで
す。
ただ、アニメ版には動きの演出があるし、原作はリアル
な風景描写や独特のデフォルメ等の作画の面白さが
あるし、どちらもいい味だと思います。
しかし、やはりアニメ版のできの良さは原作の完成され
たお話があってこそだなあ・・・と改めて思いました。
「百合」的には大まかにはアニメ版と同じなのですが、
たとえば64ページ、衣のモノローグのシーンで対戦相手
の側にいる人の仲睦まじい描写をしていますが、アニメ
ではもう少し軽めの表現でしたよね。
一方、アニメ版の方が加治木ゆみと東横桃子の描写が多
めのようにも思えました。
・・・というわけで、これもアニメ、原作、どちらも
良いパフォーマンスと言えましょう(汗)
しかし、一番の違いは尺の長さかもしれませんね(汗)
原作は6巻でも大将戦の決着が付かないワケですし。
(原作者は麻雀の手を考えながら連載しているので当然
なのですが)
しかしこのテンポ。尺の長さを少しも感じませんよね。
では、二人のコメントです。
わたくしは3点。原作も楽しいのだけれど
尺が長い分だけ「百合」分も希薄になって
いる印象なのよ。でも、表現していることはアニメ版と
同じ。アニメ版の「百合」は作者の「百合」スピリッツ
あればこそだわ~。
私は3点。原作は確かに展開は遅いけど
読むと滞りなく、あっという間に読めるん
だよね。ものすごいテンポの良さ。このあたり非凡さを
感じるよね。
総評:●●●○○★★★
このシリーズの感想はこちら。
●「咲-Saki-」1
●「咲-Saki-」2
●「咲-Saki-」3
●「咲-Saki-」4
●「咲-Saki-」5
アニメ版の感想はこちら。
●「咲-Saki-」1
●「咲-Saki-」2
●「咲-Saki-」3
●「咲-Saki-」4
●「咲-Saki-」5
●「咲-Saki-」6
●「咲-Saki-」7
●「咲-Saki-」8
他メディアの感想はこちら。
●CDドラマ「咲-Saki-オリジナルドラマ第1局」
●CDドラマ「咲-Saki-オリジナルドラマ第2局」
●CD「咲らじ-清澄高校麻雀部-疾風編」
小林立作品の感想はこちら。
●「FATALIZER」
« 「鋼鉄の黒兎騎士団」 | トップページ | 「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」1 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント