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2010.04.30

「わたしの大切なともだち」2

袴田めら・作、双葉社High Action Comics・刊

先日第3巻(最終巻)が発売されましたが、本日は2巻の
感想です。

お話は・・・美大受験に失敗し、美術系短大に入学した
海老澤笙子。中学時代に気になる存在だったが結局、
友だちになれなかった田中橘と短大で再会を果たすも、
橘は事故で重度の記憶喪失になっていた。しかし、
笙子は自分は橘の友だちだったと嘘をついてしまい・・・
という甘辛青春コメディ(?)漫画です。
2巻は笙子が大きな挫折を経験します。果たして立ち直
ることができるのか・・・という展開。

読後の第一印象は・・・良いお話でした。中盤以降、
涙なくしては読めません!

袴田めら氏の作品全般に言えることですが、現実では
ありえなさそうな展開をコメディに使う一方、現実的で
重い心の動きをうまく描写していますよね。
この作品は袴田めら氏のそういう非凡なところが出てい
ると思います。

特に中盤、笙子と友人の和歌は別々に挫折をしてしまい、
そのため二人の関係もギクシャクします。
そのことを隠す和歌と、ただただ落ち込む笙子。

記憶を失っているため(?)揺るぎのない橘の存在が綺麗
な対比になっているのが実に巧いですね。
そして、橘の揺るぎのない心の延長に笙子がいる・・・
というのがとても良いです。

それにしても、袴田めら氏は泣きのシーンが実に巧い!
普通の作家ならお涙頂戴的な下心を感じるところです
が、前述のコメディ部分の上手さ、絵柄の素朴さが邪気
をなくしていますよね。

袴田めら氏のキャラが泣いているとこちらまで泣けそう
になってきます(汗)

まあ、とても青いお話なので、ひょっとしたら好き嫌い
あるかもしれませんが、私もカムヒア子先生よろしく
「ううっ青春だ~甘酸っぱい…!大好物だよ!!」です。
(もちろん男キャラを除く)

では、二人のコメントです。

フューシア:わたくしは3点。「百合」というより青春
ものだけれど・・・泣けたわ~!
なんて良い作品を描くのでしょう!袴田めら先生はっ!
あとは「百合」展開になれば神作品だわ!!

アレサ:私は3点。本当に良い作品だった。漫画や
イラストを目指している人ならこういう
経験って一度はしているだろうね。そういう普遍的な
テーマもグッドだと思う。

総評:●●●○○★★★

このシリーズの感想はこちら。
「わたしの大切なともだち」1
袴田めら氏の作品の感想はこちら。
「最後の制服」1
「最後の制服」2
「最後の制服」3
「夜空の王子と朝焼けの姫」
「暁色の潜伏魔女」1
「暁色の潜伏魔女」2
「暁色の潜伏魔女」3
「フェアリーアイドルかのん」1~3
「フェアリーアイドルかのん」4
●同人誌「evil and flowers」
●同人誌「メランコリック実験」

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