「ヤングガン・カルナバル」3
深見真・原作、佐藤夕子・漫画、SoftbankCreative・刊
ヤングガン(若い殺し屋)の少年と少女の戦いと青春を
描く、アクションバイオレンスノベルの漫画版です。
3巻はダニエラが登場するエピソードが描かれます。
読後の第一印象は・・・なんとも独特のヴァイオレンス
表現になってきました。でも、なんだかこういうの新し
いと思います。
作画が独特になってきた印象です。
以前からクセのある絵だったのですが、単にクセに終わ
らず作者のオリジナリティと言えるくらい洗練されて
きている印象です。
また、原作はグロ描写も多いのですが、この漫画版は
グロっぽくありながら、最後の一線は越えていないよう
な表現になっていますね。これは評価は分かれそうです
が、先程も書いた"作者のオリジナリティ"の一環になっ
ているとも思えるし悪くないのではないでしょうか。
ただ、オリジナリティといっても、原作はよく再現してい
るのです。それに加え、漫画版の作者の美的なセンス
がだんだん光りだしていると感じるのです。
お話は1,2巻に比べると読み切り的な内容が多いので
1,2巻よりとっつきやすいかもしれませんね。
「百合」的には第14話「微熱狼少女の純情」ですね。
前回、命を救った久遠伶を弓華が家に招待するという
お話と、それに続く、弓華が根津香埜子を遠ざけようと
するというお話です。
漫画版は何故か弓華の印象が薄いので、14話はやっと
救われた感じです。弓華の殺し屋としての冷徹さと
伶と香埜子との三角関係に揺れる少女としての内面と
いう、奇妙な対比が面白いです。
まあ、とにかく独特の作品で、人を選ぶ作品ですが
漫画版はなかなか面白くなってきていると思いました。
では、二人のコメントです。
わたくしは3点。弓華ちゃんの乙女心が
良いわね。でも、優柔不断ではないのよ。
そこがオトコマエでカッコイイわよね。
私は2点。個人的には3点つけたいけど、
どう考えても、ヴァイオレンス描写が多い
から、他人にお勧めできる作品ではないので。
漫画版はなかなか様になってきたと思うよ。4巻も楽し
み。
総評:●●●○○★★☆
このシリーズの感想はこちら、
●「ヤングガン・カルナバル」1
●「ヤングガン・カルナバル」2
原作の感想はこちら、
●「ヤングガン・カルナバル」
●「ヤングガン・カルナバル バウンド・トゥ・バイオレンス」
●「ヤングガン・カルナバル 銃と恋人といま生きている実感」
●「ヤングガン・カルナバル 天国で迷子」
●「ヤングガン・カルナバル ドッグハウス」
●「ヤングガン・カルナバル そして少女は消えた」
●「ヤングガン・カルナバル 愛しき日々、やがて狩りの季節」
●「ヤングガン・カルナバル 前夜祭・標的は木暮塵八」
●「ヤングガン・カルナバル 開催・バンケットの死闘」
●「ヤングガン・カルナバル 後夜祭・ラストマンスタンディング」
●「ヤングガン・カルナバル・スペシャル ファイトバック・ホンコン」
ドラマCDの感想はこちら、
●ドラマCD「ヤングガン・カルナバル ハイスクール・ヴァーティゴ」
●ドラマCD「ヤングガン・カルナバル ブラッドダイヤモンド・プリンセス」
●ドラマCD「ヤングガン・カルナバル ファミリー・ビジネス」
●ドラマCD「ヤングガン・カルナバル ガールファイト」
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