「清々と」1
谷川史子・作、少年画報社・刊
前作「くらしのいずみ」では、なかなか良い感じの
「百合」エピソードがあったので、今回も・・・と思い
かったのですが・・・
お話は・・・鈴蘭女学院に集う、生徒や先生の想いを
オムニバス形式で描く内容です。
読後の第一印象は・・・実は買った後パラパラめくって
ハズレ(「百合」なし)では?と思っていたのですが、
「百合」もありました!(汗)
前作「くらしのいずみ」もそうだったのですが、漫画と
言えば萌とかちょっとエッチとかそういうのばかりが
目に付く昨今ですが、この作品はそういう漫画とは別の
次元に存在します。
絵の感じや、お話の展開と言い、よくこのご時世にこう
いう作品が生き残った・・・と感慨深いものがあります。
この1巻は4話構成。生徒2人、先生2人、計4人の学園と
のつながりと想いが語られます。
4話の内、3話はどちらかというとストレートな意味合い
が強いのですが、生徒・雅がメインの2話は「百合」と
言えると思います。
内容は1話の主人公・清の友人・雅が清に対する複雑な
心情を描くお話です。
「百合」としては、オーソドックスなテーマではあるの
ですが、漫画全体の清らかな雰囲気が、お話にとても
良くマッチしているのです。
すごく切ないワケではないですが、ちょっとホロッと
させるところが良いですね。
まあ、「百合」度は4分の1なので、コストパフォーマン
スが良いとは言えないですが、漫画としてはとても味の
ある作品だし、興味がある方は読んで欲しいですね。
では、二人のコメントです。
わたくしは3点。大人っぽく見える雅ちゃ
んが清ちゃんに告白するシーンが良いの
よ~。ちょっと切ないけれど、心が洗われるわ・・・
私は2点。「百合」だけが目的ならお勧め
しにくい作品だけど、古き良き少女漫画の
テイストを味わいたいならお勧めだよね。
総評:●●●○○★★☆
谷川史子作品の感想はこちら。
●「くらしのいずみ」
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