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2010.05.11

「ひらり」Vol.1(前編)

新書館・刊

第4の「百合」アンソロジーここに登場!
早速1作ずつレビューいたします。

まず、表紙や中表紙はあくまで、リリカルでシックです。
このあたり「百合姫」「つぼみ」との違いを出してい
るとも言えますね。

雨隠ギド・作「一瞬のアステリズム」
全く違うタイプの3人の女の子の、トライアングル関係
を描いた作品です。設定もそうですが、表情の付け方が
なかなか切なくて巧いですね。
あと、個人的には花ちゃんのような純朴そうな元気娘が
同性を愛する切なさを抱いている、というのが凄くツボ
です。最後は3人はある種の同盟関係になるのですが、
一筋縄ではいかなそうなところがまた良いですね。
続編読みたいです。

仙石寛子・作「日向で咲いて」
小説家と女の子のお話。こういうカプって珍しいですね。
小説家と女の子の関係がはっきりわらかないところが
なんとも心憎いです。二人の背景に思いを巡らせてしま
いますよね。こういうお話、もっと長編で読みたいです
ね。

TONO・作「ピンク・ラッシュ」
それにしても男性キャラの描き方が凄くシュールなので
す。ほとんどの部分で、これって「百合」??と思った
のですが、最後は一応「百合」でしたね(汗)
でも、続編があれば普通に「百合」になりそうな感じで
はありますね。

御徒町鳩・作「わたしをすきにならないで」
好きな女の子に傷つき、振り回されながらもそれでも
好きでいるしかないなんて、なんて切ないお話!
振り回される主人公・都子に感情移入して途中で泣きた
くまりますよね。あと、亜依の内面をあえてはっきり
描かないのもなかなかグッドな演出です。なかなかの
良作でした。

藤沢誠・作「コイスルオトメ」
こちらは可愛いお話。派手目の東城と、地味な夏目の
カップリング。ストレートにスキスキオーラを出す東城
と素直になれないが可愛いですね。
あと、最近の「百合」はこういうカップリングが多いよ
うな気がします。流行なのかな?

前田とも・作「影慕い」
彼氏のいる先輩に片思い、なお話。王道ですね。でも、
絵の巧さが、アリガチっぽさを薄めていると思います。
"ゆき"が先輩に判るように、自分の好きな人のことを
言ってしまう心理状態が巧く表現されています。とても
ドキドキさせます。ラストも良いです。

石堂くるみ・作「原田さんと美咲ちゃん」
この作品も委員長型女の子と派手型女の子のカプですね。
それにしても、絵が可愛い。一見アニメっぽい感じです
が、媚びた感じがないのが良いですね。あと、等身が
低いのは絵柄でしょうね。
なかなか可愛いお話で、いい気分にさせてくれます。

前半はここまで~。

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コメント

虚人ねこ様

『〜ひらり、 Vol.1』の前半レビュー、誠にありがとうございました。

今作品、表紙を見る限りは、“お姉さん”な印象なのですが、実際の内容は、驚く程に“少女漫画・百合”といった趣で、私にとりましては、正に“願ったり適ったり”であります。

もっとも、いわゆる“ガチ百合”の要素は少なめで、若干もの足りなく思う気持ちも、“無きにしも非ず”といったところです。

ではでは、後半レビューを、楽しみにお待ち申し上げております。

コメントありがとうございます。
★真誠美優さま

>もっとも、いわゆる“ガチ百合”の要素は少なめで、若干もの足りなく思う気持ちも、“無きにしも非ず”といったところです。

やはり、そのように感じられましたか。
でも、なんというかその淡さが吉屋信子作品のような
古典的な良さを醸し出している・・・ような気もする
のです。

あと、個人的には「百合姫」や「ひらり」との住み分け
になるのなら、この淡さも良いのでは?という気がして
います。

・・・でも、実のところ作家陣が「百合」作品に慣れて
いないだけかもしれませんが・・・
何はともあれ、今後の展開が興味深いアンソロであるこ
とは間違いないと思います。

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