「R.O.D THE COMPLETE」
この作品もやっと鑑賞を終えました。
オーディオコメンタリはまだ聴いていませんが、それを
するとレビューがいつになるか判らないので保留(汗)
さて、内容は倉田英之氏のライトノベルを原点とする、
「R.O.D -READ OR DIE-」のOVA3話と、OVAの5年後を描
いたTV版26話の合計29話をアップコンバートしてBDに収
めたBOXです。
お話の内容は・・・大英図書館という稀覯本を収集する
組織の秘密エージェント"ザ・ペーパー"こと読子・リー
ドマンの活躍を描く物語。
OVA版では大英図書館(人類)側を守るため活躍した読子
だったが、TV版では香港の"紙使い"三姉妹と共に大英図
書館を敵に回して戦うことになります。
鑑賞後の第一印象は・・・画質は正直残念でしたが、内
容はオンタイムの印象よりは面白く感じました。
ただ、「百合」的には以前と同じでしたね。
さて、まず、画質ですが・・・やはりSDのアップコンバ
ートの画質では満足出来るものではないですね。
アップコンバートであるということは事前に知っていた
ので、それは納得ずくだったのですが、やはり実際見る
と、劣化したセルのようにトレス線がかすれているのが
なんとも残念でした。
また、中盤にかけて、ある理由から隠遁生活をしていた
読子と、ある種病的に彼女を捜していたねねねが再開す
る、重要なエピソードの作画がイマイチだったりするの
も残念ですよね・・・(もちろんオンタイムでもそうだっ
たのですが、アップコンバートでさらに悪くなったよう
な印象もありました)
そういう意味では、画質はあきらめるしかないのでしょ
うね。
ただ、お話は面白かったです。
序盤のダラダラも、中盤のハードな展開も、後半の(一
般的には不評だった)展開もそれぞれ味があったと思い
ます。
初見では個人的にも後半の展開はダメだと思ったのです
が、原作のノベルを考えたらこれよりもっと荒唐無稽な
展開なのです。それに、初見で腑に落ちなかった大英
図書館の非暴力主義(中途半端なところもありますが)も、
一応ポリシーを感じましたし。
ウェンディのヒールっぷりはゾクゾクしますよね(汗)
後半は、本当に一気に鑑賞できました。
予想以上に楽しめた、と言えましょう。
さて、「百合」的には・・・
個人的には読子とねねねの関係は好きですが、やはり微
妙に距離を感じてしまうのですよね・・・
もう少し、読子に対するねねねの執着の本質を描いて欲
しかったです。
アニタと久ちゃんの関係の方が熱い分だけ「百合」的に
も感情移入できそうですね。(これも初見からですが)
まあ、「百合」的にはガチではないですが、気持ちよく
妄想出来るレベルではあるし、お話もクセはありますが
設定に興味が持てたら面白く感じると思います。
レンタルで借りられるならお勧めしたい作品ではありま
す。
では、二人のコメントです。
わたくしは3点。読子ちゃんとねねねちゃん
の関係って、"熱のなさ"が良いのかもしれ
ないわね。アニタちゃんと久ちゃんの対局(大人として)
かもしれないわね。たぶん二人とも40代になってもこん
な関係が続きそう・・・と思えるのよ。
私は3点。正直、人を選ぶ作品だとは思う。
でも、こういう荒唐無稽というか奇想天外
というか、夢のある大風呂敷の設定って好きなんだよね。
それをちゃんと絵にして、物語にしているのが良い。
傑作ではないけど記憶に残る良作だとは思う。
総評:●●●○○★★★
オリジナルのレビューはこちら。
●「R.O.D THE TV」 DISC.1
●「R.O.D THE TV」 DISC.2
●「R.O.D THE TV」 DISC.3
●「R.O.D THE TV」 DISC.4
●「R.O.D THE TV」 DISC.5,6
●「R.O.D THE TV」 DISC.7,8
●「R.O.D THE TV」 DISC.9
原作のノベルの感想はこちら。
●「R.O.D」第九巻
●「R.O.D」第十巻
●「R.O.D」第十一巻
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