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2010.10.27

「半熟女子」2

森島明子・作、一迅社百合姫コミックス・刊

お話は・・・ある女子校を舞台にした4人の登場人物
(2組のカップル)の物語。コンプレックス、性別、心と
体と言った思春期的なテーマを扱った内容です。

読後の第一印象は・・・森島明子氏はスゴイですね。
「百合」とセクシャルって意外と融合しにくいテーマ
なのですが、見事に両立しています!

1巻から引き続いて、思春期のレズビアンの心と体、と
いうテーマが貫かれます。

ビアンものの小説や同性愛を扱った書籍(学術書)でも
扱われているような同性愛特有の心の動きを漫画にし
ているという点がとても興味深いです。

また、リアルなのだけど生臭くなく、読後もすこぶる
ハッピー
になれます。

くしくも昨日「オクターブ」3の感想を書いたのですが
この作品は「オクターブ」より深くセクシャリティに
踏み込んでいるのに、「オクターブ」より生臭くない
のが良いですね。このあたり森島明子氏の巧いところ
と言えましょう。(絵柄のせいでもあるでしょう)

そして、終始「女の子に生まれて幸せ」という主張とい
うかテーマが語られているのが最大のポイントだと思い
ます。

こういうテーマはビアンものではまず扱われないので
(どちらかと言えば「レズビアンに生まれて苦しい」と
いうテーマの方が多いような気がする)これほどまでに
幸福論を打ち立てるというのはある意味勇気がいること
だったかもしれません。

作者はビアンものと「百合」もの、両方のアンチテーゼ
的な作品
を目指したのかも・・・と思いました。
# ビアンものも「百合」ものもある程度形式化されて
# いるので。それを壊す目的で。

では、二人のコメントです。

フューシア:わたくしは5点。あ~、なんてハッピーな
気分なの~。「百合」好きで良かった~と
心から思わせてくれる作品だわ~。
ちとせちゃんと八重ちゃんのようなハッピーな関係に
憧れるわね。ああ、幸せになりたい!

アレサ:私は3点。この作品の性描写ってかなり深
いよね。にも関わらず、臭みが全くない
どころか、二人の親密でハッピーな関係を表して、か
といってポルノ臭もない・・・のが巧いんだよね。
ビアンものと「百合」ものの中間の絶妙な表現だと
思うなあ。

総評:●●●●●★★★

森島明子氏の作品の感想はこちら。
「楽園の条件」
「半熟女子」1

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コメント

虚人ねこ様

レビュー、拝読いたしました。

今作品、『Wildrose』に勝るとも劣らない程に、かなり踏み込んだ性描写がされておりますが、不思議と“うわ〜、エロいな…”という印象は然ほど受けず、森島明子さんが描く、とっても可愛らしい絵柄と、巧みな心理描写が相まって、実によい雰囲気を醸し出しておりました。

はぁ…。ちとせと八重の、“ラブラブ百合カップル”を見ていたら、何ともほっこり幸せ気分になりました。

コメントありがとうございます。
★真誠美優さま

この作品はかなり性描写的にストレートな部分も
ありますよね。性描写のある「百合」作品に対して
ネガティブな意見の方も多いのでこの作品がどのよう
に見られているか興味があります。

個人的には、この作品はかなり絶妙な描写だったと
思います。(作者も作風も良いのでしょうが)
ある意味、性描写のある「百合」作品を目論んでいる
作家の参考になる作品だと思います。

本当、森島明子氏って巧いですよね。
この作品で益々好きになりましたよ。

虚人ねこ様

“『百合・ガールズラブ』における、過剰な性描写”について、基本的に私は“反対派”であります。しかし、森島明子さんの作品に関しましては、一概にそうとは言い切れません。

それは、“私好みの、とっても可愛らしい絵柄”という事もありますが、やはり“巧みで、丁寧な心理描写”に、大いなる魅力を感じるからだと思います。

もっとも、如何に森島さんの作品であろうとも、カップルのどちらかが男性だったら、絶対に読む事はできませんが…。

ともあれ、森島さんには、“『百合・ガールズラブ』界の旗手”のお一人として、今後とも更なるご活躍を、心より願って止みません。

コメントありがとうございます。
★真誠美優さま

>しかし、森島明子さんの作品に関しましては、一概にそうとは言い切れません。

なるほど。
過激な描写でも不快感を出さないのが森島明子氏の
非凡なところなのでしょうね。
だから、あの濃厚さだけがスムースに喉を通るとい
うか・・・。

本当、こういう作家って「百合」以外でもなかなか
いませんよね。

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