「少女素数」1
長月みそか・作、芳文社・刊
本日は早速この作品の感想です。
お話は・・・双子のあんずとすみれ、兄の富士夫の日常
を通して、"女の子"という不思議で魅力的な存在を描く
作品です。
読後の第一印象は・・・作画が素晴らしいですね。女の
子の可愛さも良いのですが、「百合」としては微ですね。
まず、作画が緻密なのが印象に残ります。
背景に力を入れていますし、人物の描写も漫画的であり
ながら存在感を感じます。
あんずとすみれの兄はフィギュアの造型師をしているの
ですが、ひょっとして作者もそういう仕事をしている?
という感じがしますね。
さて「百合」的には、やはりあんずとすみれの関係です
ね。「百合」と双子というテーマは「セラフィムコール」
の村雨姉妹や「Candy☆Boy」の櫻井姉妹などを思い出し
ますが、この作品も、普通の日常でありながらそこはか
とないミステリアスさを醸しだしています。
特に、「Episode VIII」は見所ですね。二人の何気ない
日常を描いたエピソードですが、双子ならではの、友情
以上の関係をよく表現していると思います。
ただ、「Candy☆Boy」は当然として(汗)「セラフィムコ
ール」ほどのガチさは今のところ感じません。
また、基本的に兄・富士夫の目を通して、"少女"を描い
ているので、この点に引っかかる「百合」好きは多い
かもしれませんね。
では二人のコメントです。
わたくしは3点。あんずちゃんとすみれち
ゃんって本当、目の保養キャラね~。そう
かと思えば、意外とリアルな内面を持っていたり。
でも、もう少し「百合」的な踏み込みが欲しいわね。
私は2点。作画が素晴らしいよね。「百合」
作品に慣れていると、こういう男性キャラ
の描写って新鮮。でも・・・なんだかちょっと物足りな
い感じもするんだよね。
総評:●●●○○★★☆
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コメント
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虚人ねこ様
レビュー、誠にありがとうございました。
本当、双子姉妹のあんず・すみれが、まぁ可愛い事可愛い事。二人が、仲睦まじくじゃれあう様子は、正に“天使の戯れ”であります。
…とは申しましても、全体の雰囲気は“百合の香ほんのり薫る”といった風情なので、少々物足りなく感じてしまうのは、何とも否めません。
“百合男子”の私としましては、あんず・すみれには、兄や同級生男子には目もくれず、もっとも〜っと“イチャイチャ”して欲しいなぁ…と、真に願う次第であります。
投稿: 真誠美優 | 2011.01.18 21:10
コメントありがとうございます。
★真誠美優さま
ご紹介いただいて、感謝です。
絵が本当に可愛い&雰囲気がありますよね。
>もっとも〜っと“イチャイチャ”して欲しいなぁ…と、真に願う次第であります。
イチャイチャも良いですが、個人的にはちょっと
喧嘩したりするところも見たいですね。
(もちろん仲直りすることが前提ですが)
投稿: 虚人ねこ | 2011.01.18 23:42