「湯けむり・サンクチュアリ」

天野しゅにんた・作、一迅社百合姫コミックス・刊

本日の感想はこちら。
お話は・・・ひなびた温泉街、"おにゆり温泉郷"で繰り
広げられる6組のカップルの物語。

読後の第一印象は・・・設定はかなり面白かったですが
漫画としての完成度はやや低いという感じです。

この作品はとにかく設定が面白いです。

舞台は"おにゆり温泉郷"。登場人物は温泉ライター、
逃亡中の中居さん。ストリッパー志望の女性、秘宝館の
娘、アイドルの追っかけ女性などなど。

これだけでも面白そうです。
(面白いと思うどうかは人によると思いますが)

「百合」としても悪くないです。
登場人物は必ずカップリングになっているし、甘いシー
ンも盛りだくさん(汗)

ただ・・・この設定や着想に作画やシナリオを組み立て
る技術というか経験というかが決定的に不足している
ように思えました。

それゆえにエロシーンも浮き気味で、(昨日も書きまし
たが)昔のビアン雑誌を読んでいるような、ちょっと居
たたまれないような印象を持ってしまいました。

しかし、最後のエピソードでそれまでのキャラが再登場
するという展開は個人的には好きなのです。
これが作者の初単行本だと思うと、将来性はあると思う
のです。

次回作に期待したいですね。

では、二人のコメントです。

わたくしは4点。6組のカップリングそれぞ
れが幸せになれているのが良いわね。後半
に行くほどお話もちゃんとしてきているし、十分に次回
作に期待できると思うわ！

私は2点。作画がもう少し整っていたらも
っと良い印象だったと思う。あと、エロシ
ーンは・・・個人的には不要だと思うなあ。でも設定の
センスは面白いから今後の作品には期待したいね。

総評：●●●●○★★☆