「少女ホリック」
青井はな・作、一迅社百合姫コミックス・刊
本日はこの作品。
お話は・・・両親が海外に転任することになり、田舎の
祖母の家に住むことになった少女・結が主人公。田舎の
厳しい女子高に通うことになったが、小猿のように素朴
な少女・凪に惹かれていく・・・という内容です。
読後の第一印象は・・・「百合」としては"幼い"作品で
すが、深く考えないのが心地良いですね。
「百合」作品を沢山読んで、より深みにはまると、どう
してもジェンダー、セクシャリティなどを考えてしまい
その知識や考察を「百合」作品に当てはめようとする場
合がありますよね。
そういう意味では、この作品は「知識に当てはまらない」
作品です。
結と凪はどちらもビアンっぽくないので、この二人が
電撃的に恋に落ちてしまうのはリアリティがない、と考
える人がいるかも知れません。
私もそういう印象を持ったのですが、読んでいるうちに、
そういうのはどうでもよく思えてしまいました。
特に、後半になって二人が明るい将来を期待するような
ところが、理屈抜きでとても良いと感じました。
私もここ最近、私生活で頭を悩ます事態に遭遇していま
すが(汗)この作品を読んだら、荷物が軽くなった感じも
しました。
この作品は「百合」初心者にはオススメですが、「百合」
上級者も、初心を忘れないように読むのも良いかもしれ
ません。
では、二人のコメントです。
わたくしは5点。結ちゃん、凪ちゃんお幸
せに~!という作品だわね。わたくしとし
ては切なさとハッピーの割合が半分ずつくらいのバラン
スが好きだけれど、この作品のように2:8も良いかも、
と思えたわ。
私は2点。私にはちょっと王道展開過ぎる
かな。もう少し捻りが欲しかったような気
がする。凪が小猿から成長しているのは、面白かったけ
どね。作者の次回作に期待!
総評:●●●●●★★☆
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