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2011.08.29

「羣青」上

中村珍・作、小学館IKKI COMIX・刊

本日はこの作品。
講談社の「モーニング・ツー」に連載されている間から
「百合」界隈では話題にはなっていたのですが、掲載誌
が休刊になってから、単行本化は絶望的だと思われてい
ました。
しかし、こんな分厚い単行本で発売されたのです!

さて、お話は(うまく説明できるかな)・・・二人の女の
出会いは高校時代までさかのぼる。一人はノンケで一人
はレズビアンであった。ビアンはノンケに恋をした。
12年後。ノンケはビアンに自分の夫を殺すように依頼し、
ビアンは言われるまま夫を殺した。
そして、二人の女の奇妙な逃避行が始まる・・・という
内容。(主要キャラの名前が出てこないので説明が難しい)

読後の第一印象は・・・「百合」初心者お断りの作品
すね。こういう濃厚な漫画は今までなかったので、かな
り面白かったです。続きも気になります。

一言で言えば中山可穂の小説をさらにドラマチックにし
て漫画にしたような作品です。

よくあるような「百合」作品の甘切なさではなく、とて
つもなく切なく、感情的で、リアルに性的で、生臭くて
死の雰囲気に満ちていて、濃厚なのです。

たとえば、ノンケ女はビアンに自分が習慣性流産体質で
あることを告白をするシーンがありますが、「百合」し
か読まない人は、ここだけで引きますよね(汗)
# 中山可穂の小説などを読んでいれば、耐性ができてい
# るのですが・・・

ただ、中山可穂の小説よりハイソではなく、ドラマチッ
クな展開なので意外とこちらのほうがとっつきやすいか
もしれません・・・が、この作品も独特の作画なので、
好き嫌いがあるかもしれませんが・・・

ノンケ女はビアンが自分に心底惚れているのを知りなが
ら、報いようとしない、しかし、離れることもしない。
ビアンも自分の想いがノンケに受け入れられるとは思っ
ていない、というのがなんとも切なくて良いですね。

対立して、流血ざたになっても、離れられないのもなん
とも痛くて・・・でも、良いのです。

それにしても、この先、二人を待ち構えているのは決し
て幸福ではないでしょう。二人がどこにたどり着くのか、
とても興味深いです。

では、二人のコメントです。

フューシア:わたくしは5点。なんて切ない・・・(泣)
かなりビターだけれど、甘さがないわけで
はないのが上手いのよね。
女が女を愛する重さがヒシヒシ伝わってくるわ!まだ
序盤だから判らないけれど、傑作になる可能性高いわ!

アレサ:私は3点。中山可穂の小説や、最近では
朝倉卓弥「オールド・フレンズ」のよう
な刺されるような痛さの作品だよね。でも、その痛さや
直情的な表現がとても良いんだ。また、こういう作品っ
て小説ではあったけど、漫画ではほとんどなかったから
そういう点でも新しいよ。
それにしても22歳の若さでこの作品を連載開始したと
いうのが驚きだよね。

総評:●●●●●★★★

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