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2011.09.12

「ROSE MEETS ROSE」

慎結・作、一迅社百合姫コミックス・刊

普段は少女漫画系の作家による「百合」コミックスです。
いわゆる短編集ですが、普通より少し長めがポイントで
すね。

読後の第一印象は・・・古き良き少女漫画の上品さを
感じることが出来て、なかなかの良作だと思います。

では、1作毎の感想を書かせていただきます。

「花と手錠と」
幼い女の子が罪を犯してしまい・・・というプロットは
「乙女の祈り」などでも見られますが、この作品の場合
はしっかり「百合」の範疇に収まっているので安心でき
ますね(汗)
後半の激しく狂おしい描写がとても好みです。
ただ、前半の秘密の共有とのバランスが悪いような気も
しますね。

「声のない歌」
この作品はプロットが秀逸だと思います。結局主人公の
片想いに終わるのですが、「百合」的に成立していると
いうのが上手いです。こういうプロットは意外となかっ
たように思います。
主人公・縁の芸術家肌のテンションの高さと、ダウナー
系のまいの切ないまでのすれ違いがとてもグッドです。

「バラ色の人魚」
ありえないお話ですが、後半の描写の美しさと「百合」
的なハッピーさがとても良いです。
また、登場人物のテンションの高さがとても少女漫画的
で良いですよね。

「DoRoTHY」
「オズ」になぞらえているのも少女漫画的で上品で良い
ですね。切なさとハッピーさへの転換は「百合」的には
王道ですが、やはり良いものです。
良い夢見られそうな後味の良さもポイントです。

では、二人のコメントです。

フューシア:わたくしは5点!良かったわ~。紺野キタ
先生のような綺麗で不思議で上品な世界観
と、古き良き少女漫画の狂おしさの融合!
こういう作品がまだ読めると思うと、安心できるわ。
・・・わたくしの好みの作品は・・・どれも良いから
難しいけれど、「DoRoTHY」かしらね。シアワセ~な
感じがとても良かったわ。

アレサ:私は3点。良い意味で「百合」短編らしく
ない作品が多かったよね。王道「百合」も
良いけど、こういう「百合」に染まっていない「百合」
作品
も良いよね。
私の好きな作品はなんといっても「声のない歌」
傑作だと思う。

総評:●●●●●★★★

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