「ヒメ・コイ」

マシュー正木・作、一迅社百合姫コミックス・刊

お話は・・・女の子に百人連続でフラれた実相寺桜は
友人の舞鶴みどりとともに、女の子同士の恋愛相談会
"ヒメ・コイ"を結成するが・・・というギャグ・コメ
ディ漫画です。

読後の第一印象は・・・こういう作品もアリだと思いま
すね。「百合」的にもちゃんと押さえていますし。

内容は「百合」作品としては珍しいカラッとしたコメデ
ィ漫画です。

「百合」でコメディといえば「ゆるゆり」が有名ですが、
この作品は「ゆるゆり」よりさらにストレートにギャグ
・コメディ漫画に徹している印象です。

また、桜は色々なカップルのキューピッド役になろうと
するのですが、あまりにカラッとしたコメディが展開さ
れるため、これって「百合」？と思うようなところもあ
りますね。

しかし、この作品の「百合」的な本質は後半にあると思
います。

桜のことを好きになった誠ノ宮白百合と、密かに桜のこ
とを好きだったみどりの三角関係が成立する5,6話や
珍しくちょっと切ない恋を描いた7話、桜とみどりの関
係を描いた8話なんか、ギャグ・コメディでありながら
しっかりと「百合」の本質に踏み込めていると思います。

読み終わると、桜とみどりのようなカップリングも良い
なあ、と思ってしましました。

では、二人のコメントです。

わたくしは5点。コメディ漫画だけれど、
ちゃんと「百合」しているわよね。6話で
嫉妬に狂ってしまうみどりちゃんがとても可愛かった
わ～。

私は3点。こういう作品も「百合」の世界
を広げるためには重要だよね。普通にテン
ションの高いコメディ漫画だけど、こういう料理方法も
あるんだな、と感心したよ。

総評：●●●●●★★★