「此花亭奇譚」2

天乃咲哉・作、一迅社・百合姫コミックス・刊

お話は・・・狐のもののけ(娘)たちが集う、温泉宿「此
花亭」に中居としてやってきた、狐のもののけ・柚。
皐をはじめとして、他の中居たちやお客との交流を通し
て成長していく柚を描いたハートウォーミング漫画です。

読後の第一印象は・・・1巻はあまり感じなかったので
すが、この作品「ARIA」に似ていますね(汗)

今回は怪談や、盆踊りなど、日本の夏の風物が描かれま
す。日本的で幻想的な描写がとても雰囲気が良いです。
また、和服の狐娘たちも可愛く描けていますし、なんと
も癒されますね。

・・・で、ちょっと思ったのですが「ARIA」に似ていま
すよね。舞台は違いますが、コンセプトに似たものを
感じます。綺麗な作画＋可愛いキャラ＋不思議＋風流
みたいな。

さて、「百合」的には・・・一番メインと思われるのは
主人公・柚と皐なのでしょうが、今回はあまり目立ちま
せんでした(汗)
その代わり、蓮と棗が良い感じでした。棗は男の子っぽ
いし、蓮は一方的に想いを寄せているわけで、ちょっと
すれ違っている印象もしますが、そこがなんとも初々
しいというか(汗)

あと、櫻と桐の年齢差カップリングも良いですね(汗)

まあ、この作品はガチ「百合」ではないですが、「ARIA」
が好きならオススメですね。

では、二人のコメントです。

わたくしは4点。「百合」的にはもう一歩
欲しいけれど、カップリングはなかなか
期待させるのよ。3巻は是非とも柚ちゃんと棗ちゃんの
関係を進展させてほしいわ～。

私は3点。個人的には「ARIA」よりとっつ
き易かったような気がする。日本の夏の夜
の闇にある幻想・・・そういう雰囲気が好きだなあ。

総評：●●●●○★★★

このシリーズの感想はこちら。
●「此花亭奇譚」1