「それが君になる」
袴田めら・作、一迅社百合姫コミックス・刊
お話は・・・図書館に務める雨音は同性の恋人・雪と辛
い別れを経験していた。ある時、雨音の前に雪そっくり
の女子高生・陽と出会うが・・・という内容。
読後の第一印象は・・・相変わらず袴田めら氏の切なさ
とハッピーの割合は黄金比です。王道で良作!
今回は忘れられない元恋人と、似た容姿、違う性格の相
手が現れるが、その間に生じる壁をどのように克服(そ
んな大げさなものでもないか)するか・・・というテー
マですね。
雨音はかなりつらい経験をするのですが、陽の明るさに
惹かれます。陽は雨音との出会いをきっかけにして、同
性を好きになることの難しさや、相手の気持に立つこと
の大切さを悟ります。
二人のすれ違いと和解など、大まかなストーリーは王道
なのですが、二人の内面描写の丁寧さはさすがに袴田
めら氏という感じです。
あと、パッと見、マンガチックなキャラなのですが、こ
こぞという時の瞬発的な描写力が良いですよね。
コマの使い方やキャラの表情の付け方は、いつもながら
感心します。
ギューンと切なくして、最後にパッとハッピーにするの
も相変わらず見事です。いい夢見られそう・・・
では、二人のコメントです。
わたくしは5点。ああ、やはりガチは良い
わね~。確かに王道といえば王道だけれど
こういう作品は飽きないのよね。何度読んでも良いと感
じるのよ~。「百合」好きだからかしらねぇ。
私は3点。袴田めら先生の漫画って、正直
地味なのだけど、盛り上がる時の集中力は
スゴイよね。「百合」のさじ加減もとても良いね。
今回も楽しめた。
総評:●●●●●★★★
袴田めら氏の作品の感想はこちら。
●「最後の制服」1
●「最後の制服」2
●「最後の制服」3
●「夜空の王子と朝焼けの姫」
●「この願いが叶うなら」
●「暁色の潜伏魔女」1
●「暁色の潜伏魔女」2
●「暁色の潜伏魔女」3
●「フェアリーアイドルかのん」1~3
●「フェアリーアイドルかのん」4
●「わたしの大切なともだち」1
●「わたしの大切なともだち」2
●「わたしの大切なともだち」3
●同人誌「evil and flowers」
●同人誌「メランコリック実験」
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