「ゆりキャン~ゆりかのキャンパスライフ~」1
原田重光・原作、瀬口たかひろ・作画、白泉社・刊
本日はこの作品。
瀬口たかひろ氏と言えば、「いかにも」なBMGものば
かり描いていた印象でしたが、作画だけとは言え、そん
な作家が「百合」を描く時代になったとは・・・胸熱。
お話は・・・名門女子大・白泉女子大学に通う主人公・
ゆりかは生まれつき同性にウケが良い娘だった。ある日
父の会社が倒産してしまう。そこで、ゆりかは"女スケ
コマシ"として生きる道に目覚めたのだった・・・とい
うエロコメディ漫画です。
読後の第一印象は・・・序盤はコレジャナイ感がありま
したが後半は割りと良いかも・・・と思えて来ました。
まあ、生活のために"女スケコマシ"になって同性をオト
しまくるわけですから、あまり感情移入しない人は多い
かもしれませんね。
また、こういう設定だと、話を重ねるにつれ、無理が出
てくるのは明らかなので、登場人物がだんだんお馬鹿に
見えてくるのもマイナスです。
個人的にはナタリー・クリフォード・バーネイを期待し
たのですが、コレジャナイとは思いました(汗)
ただ、この作品も良いところがあります。
それはゆりかに"本命"沙織がいることです。
沙織は5話くらいから本格的に物語に絡んできます。
ゆりか同様に変な娘ではありますが、本心を隠して嫉妬
したり、なかなか良いリアクションを魅せてくれるのが
グッドです。
純粋な「百合」好きほどこの作品は敬遠しそうですが
沙織の使いかた次第では化ける可能性もあるのでは?
という期待もできると思います。
では、二人のコメントです。
わたくしは4点。沙織ちゃんが可愛いわね。
最後のエピソードでは浮気ばかりのゆりか
ちゃんが沙織ちゃんを求めているのも良いと思うわ。
このまま進めば良い感じになりそうではあるけれど・・・
私は2点。少年誌向け「百合」という感じ。
深くはないし、「百合」に対して誤解を与
えそうではあるけれど、"新しい百合"を目指すという
意識は感じたし、それは良いと思う。
もう少し物語が整ってくればもっと良くなりそうな予感
はする。
総評:●●●●○★★☆
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コメント
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掲載誌が少年誌なので内容が百合というよりはレズコメディみたいになっていますが、沙織が百合解説者として機能していて、この内容で1巻打ち切りではないのなら、百合漫画の読者が増えるのではないかと期待しています。
しかし、百合の園といいつつ、沙織をガチ百合として少し遠ざけるような描写はどうにかならなかったのかな・・・
余談ですが、これがOKなら、プラナスガール(4巻後半限定)もオススメなのですが。。。
投稿: みーや★ | 2012.02.21 23:07
コメントありがとうございます。
★みーや★さま
>1巻打ち切りではないのなら、
2巻も出ましたので、ある程度人気なのでしょうね。
ただ、エロを含む作品はエロ自体が売り物になって
しまうので、「百合」ファンが増えたかどうかは
微妙かもしれません・・・
>沙織をガチ百合として少し遠ざけるような描写はどうにかならなかったのかな・・・
そうですね。他の女性キャラが「薄め」だからガチ
な沙織が浮いてしまった印象ですね。
でも、主人公にその気があって(これも微妙ですが)
ガチキャラがいるという時点で期待できると思うの
ですよね。
>プラナスガール
そういえば買ってなかったです・・・
でも今から買うのも・・・
でも、どこかでチェックしてみます。
情報感謝です。
投稿: 虚人ねこ | 2012.02.21 23:53