「魔法少女まどか☆マギカ」6
いよいよ最終巻。
魔女"ワルプルギスの夜"がついに出現する。ほむらは
単身、魔女に戦いを挑む。そして、まどかの選択した行
動とは・・・。
鑑賞後の第一印象は・・・5巻から一気に鑑賞すれば良
かった、とちょっと後悔。楽しめましたが、「百合」と
しては"確信"が欲しかったです。
最終巻まで観て、この作品って「舞-HiME」にも似てい
ると思いました。魔法少女=HiMEとすると同じ構図にな
るし、最強の少女が「次の世界」を産むという概念も似
ています。
大きな違いは「舞-HiME」は最後までシリアスで貫かなか
ったのに対して、この作品はシリアスに徹した所だと言
えましょう。
また、「魔法少女」という存在に対する、「畏怖を込め
たオマージュ」という意味では伊藤ヒロ著のラノベ「ア
ンチ・マジカル~魔法少女禁止法~」という作品も彷彿
とさせました。
# 「アンチ・マジカル」には"上位の存在"になった魔法
# 少女も登場しますし。
「百合」的には・・・やはりまどかとほむらがメイン。
12話のまどかとほむらのシーンは泣かせますね。ですが
・・・冷静に考えると、ほむらからまどかへの想いの強
さとまどかからほむらへの想いは必ずしも釣り合いがと
れていないような印象を持ってしまいました。
まどかはああいう決断をしたわけで、ある意味、生きて
いる間から達観したわけですよね。
一方、ほむらは、あくまでまどかという一人の少女への
想いを募らせる・・・。どことなくすれ違いを感じます
よね。
個人的にはそのすれ違いに焦点を当ててもっと切なげな
味付けにして欲しかったと思います。
しかし、観念的なシーンの美しさやSF的な考察は間違い
なく面白かったと思うし、当初の予想以上には楽しめた
と思います。
まだ劇場版もあるようだし、まだまだ「百合」的に期待
できそうなのも良いですね。
では、二人のコメントです。
わたくしは4点。あと、もう半歩欲しかっ
たわ~。ほむらちゃんへの想いへの応えと
して、まどかちゃんの行動は必ずしも正しくないのよね
・・・。でも、これはきっと伏線!劇場版はきっとやっ
てくれるわ!!
私は3点。まあ、かなり話題になった作品
だけど、飛び抜けて傑作でもない・・・と
思うんだよね。でも、宣伝の上手さや、キャラと表現の
面白さ、終始シリアスに徹するなど、アニメ作品として
一目置かれる存在になったのは納得できる。
正直、少しモヤモヤが残っているけど、劇場版はもっと
スッキリさせてくれると期待している。
総評:●●●●○★★★
このシリーズの感想はこちら。
●「魔法少女まどか☆マギカ」1
●「魔法少女まどか☆マギカ」2
●「魔法少女まどか☆マギカ」3
●「魔法少女まどか☆マギカ」4
●「魔法少女まどか☆マギカ」5
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