「空想画廊」
水上カオリ・作、電撃コミックス・刊
ラノベの挿絵など、リリカルでロマンチックなイラスト
を手がける水上カオリ氏の漫画作品です。
お話は・・・主人公・みのりは聖カテリナ学園美術部の
部員。ある日、友人の奈々と共に、禁じられた夜の美術
室に忍び込み、そこで幽霊少女・冴と出会う。
この出会いをきっかけに、みのりの身近で不思議な事件
が発生するようになる・・・という学園ホラーミステ
リー漫画です。
読後の第一印象は・・・ガチ「百合」ではありませんが
雰囲気は好きですね。ただ、1巻で終わりなのが残念。
作者の手がけるイラストはどちらかと言うとリリカル分
が多く感じるのですが、本作は少しイメージが違います。
ズバリ言ってしまえば学園の怪談ものです(汗)
# 紺野キタ氏の「ひみつの階段」のような雰囲気系では
# なく、本当に怪談(ホラー)ものです。
ただ、作者が味付けに悩んでいる風にも思えます。
イメージが一貫していないような気がしなくも無いです。
しかし、昔風味の女子高ものはやはり良いですね。
冴のミステリアスな黒髪美少女っぷりと良い、個人的に
はとても好物の世界観と言えます(汗)
# あまりホラーすぎるのはどうかと思いますが。
「百合」的には・・・みのり、奈々、冴は微妙な三角関
係と言えなくもないのですが、基本的に友人でしかない
と思います。
3話でガチ「百合」なキャラが登場するのですが、嫉妬
で自滅、というあまり嬉しくない展開ですし・・・
あと1巻続いていたらみのりと冴の関係がもう少し進展
したかも・・・と思うのですが、こればっかりはしょう
がないですね。
では、二人のコメントです。
わたくしは3点。惜しいわね~。もう少し
続いていれば・・・。水上カオリ先生の
次回作に期待ね。
私は2点。あまり考えずにホラーにしてし
まったような印象なんだよね。作者はあ
まり漫画を描かない作家だけど、漫画のテンポはとても
良かった。でも、長期連載を見通しできていなかった
感じもするね。私も次回作に期待。
総評:●●●○○★★☆
水上カオリ氏の他の作品の感想はこちら。
●「紅茶ワルツ」
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