「アキラとひより」上
桐原いづみ・作、スクエアエニックス・刊
桐原いづみ氏の作品は久しぶり、という感じですね。
内容は・・・放送部の新入部員・本橋ひよりは取材のた
め目立つ容姿の吾妻晶に目をつける。しかし、晶は学園
の注目の的。晶を我が部に欲しい生徒たちに引っ張りダ
ゴ。ちっこいひよりは奮闘するが・・・というお話。
読後の第一印象は・・・桐原いづみ氏らしい爽やかな
青春学園ものです。「百合」的にも予想以上に良いかも。
桐原いづみ氏といえば「ひとひら」で見せた、爽やかだ
けど、ちょっと熱い青春モノという印象が強いですが、
この作品はあまり熱くはないですね。
「ひとひら」よりもコメディ基調だと思います。しかし
「明るくて爽やか」というのは今作品でも感じられます。
また、女性キャラだけではなく、男性キャラの存在感も
あります。この点は普通の「百合」好きにオススメしに
くい部分ではありますね。
しかし、本作はあくまでひよりと晶の友情モノ。身長差
も性格も違う二人が、徐々に親友としての足場を築いて
いく過程がとても軽やかに描かれています。
おそらく下巻でもガチ「百合」になることはないとは
予想しますが、こういう親友もの、青春ものはとても
気分が良いですね。読後感が良いと良いますか。
ただし・・・今のところ気になるのが晶の幼なじみ浩介
の存在です。下巻ではより存在感を増してくることが予
想されます。「百合」的にどういう落とし所になるかが
見ものですね。
では、二人のコメントです。
わたくしは3点。ひよりちゃんと晶ちゃん
がお互いに意識するちょっとしたシーンが
グッドだわ~。桐原いづみ先生はこういうところが巧い
わね~。願わくばガチカップリング・・・だけれど。
私は2点。別に物語が爽やかというわけで
はなく、むしろ普通のコメディだけど、作
風で爽やかさを感じるんだよね。
男キャラの扱いは色々な意味で注目だよね。「百合」的
に良い方に動くこともあるけど・・・さて。
総評:●●●○○★★☆
桐原いづみ氏の作品の感想はこちら。
●「ひとひら」1
●「ひとひら」2
●「ひとひら」3
●「ひとひら」4
●「ひとひら」5
●「ひとひら」6
●「ひとひら」7
●「ひとひら アンコール」
●「ココノカの魔女」
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