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2012.05.24

「リリィフレンド」

オリグチレイ・著、創芸社クリア文庫・刊

本日の作品はこちら。
主人公が男だと知りながら、「百合」ノベルかと少しは
期待した作品でしたが・・・

お話は・・・主人公・アツロウは妹の純佳に溺愛してい
る兄だった。しかし、純佳には友だち以上の関係を持と
うとする過激な友人・奏がいて、アツロウと対立する。
ある日、純佳はラブレターの相手とデートすることにな
り、黙ってはおけないアツロウと奏はこのデートを追跡
するが・・・という内容。

読後の第一印象は・・・はっきり言って「タチの悪い」
ハズレ
です。ただし、少し興味深い部分もあるので感想
を書きます。

「少し興味深い部分」はもちろん作品の中身ではありま
せん。作品の中身は至って普通の凡作です。

「電撃文庫」のようなアクションでもないし、少女小説
のような深い心理描写があるわけでも、知的な内容でも
ないし、まして「百合」でもないし、どの層を狙ってい
るのか不明な作品です。

さて、興味深いというのは、作者の「百合」の認識です。

お話として奏が「デートの追跡」を経て、アツロウを好
きになるという展開なのですが・・・

途中までは、この作品は「百合」の欠点をついているの
では?と思ってしまいました。

個人的にはセクシャリティに重点がないものが「百合」
(重点を置いているものが「ビアン」系)だと定義してい
るのですが、セクシャリティがベースにないなら、女を
好きであっても、男を好きになるハードルは決して高く
ないとも言えるワケです。
(当然「百合」という範疇からは出ますが)

「百合」にはそういう危うさがあるということを指摘し
ているのでは・・・と感じたのです・・・が、それは全
く違っていました(汗)

奏は同性とつきあっていた経験がある(つまりある程度
セクシャリティがベースにある)ということが明らかに
なるのです。

それなのに、ちょっと良くしてくれただけで、アツロウ
のことを好きになるわけです。
(よくあるハーレム系の展開のままではありますが)

このあたり、作者の不見識を露呈していますよね。

少女漫画とかであり得ないディテールの武器が描かれて、
よく笑いのネタにされることがありますが、それと同レ
ベルの不見識と言えるでしょう。
(かなり恥ずかしいレベル)

これがエロゲーとかなら「ああ、エロだから仕方ないよ
ね」で済ませられますが、ラノベだとタチが悪いです。

まあ、電撃のようなメインストリームのラノベならいざ
知らず、創芸社クリア文庫のような新進ラノベレーベル
の作者はこの程度かもしれませんが・・・もう少し勉強
してきて欲しいですね。

いえ・・・本来「百合」に勉強は必要ないのです。
「好き」だけがあれば、こんな作品にはならなかった
はずです。

創芸社クリア文庫はこの作品で、最初からかなり株を落
としたと思いますよ。

総評:保留
とさせていただきます。

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