2014年8月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

リンク

« 「咲-Saki-」9 | トップページ | 「ニーナとうさぎと魔法の戦車」5 »

2012.08.09

「オクターブ」vol.6

秋山はる・作、講談社・刊

ついに最終巻です。
晴れて同棲することになった雪乃と節子。最初はうまく
いっていた二人だったが、仕事の面ですれ違いはじめる。
二人の行く末に幸せは訪れるのか・・・

読後の第一印象は・・・良い最終回でした・・・。
この作品は好き嫌いがハッキリ分かれていると思います
が個人的には名作だと思います。

序盤。同棲を始めた二人はセックスに明け暮れるわけで
すが、その描写がなんとも生々しくて良いですね。
リアル感(と言ってもポルノ的ではない)を引き出してい
る描写で、「百合」的な綺麗さや甘さを求める人はちょ
っと引くようなところがあると思います。

このあたりが「百合」好きでも賛否ある所以でしょうね。

個人的には甘いだけのセックス描写でも感情移入はでき
ますが、この作品はより実感を伴う感覚があります。
こういうのはかなり新鮮で、レズ描写を見慣れた人もドキ
ドキすると思います。

さて、中盤以降、またもや二人に暗雲が立ち込めるので
すが、このあたりの展開もリアルで良いです。

主人公の二人は芸能関係の仕事なので、読者は本当の意
味で理解はできないと思います。しかし、仕事上のちょ
っとした人間関係のトラブルや仕事が手に付かないスラ
ンプ状態の見せ方が巧くて、納得させます。

そして後半。今まですれ違いばかりだった二人が、一緒
に未来を見つめる
ようになる・・・というのがなんとも
良いです。

これまでのリアルな描写や演出が結実した、カタルシス
だと思います。
この作品が好きになれない人も10年後に読むと、何かし
ら良さを感じる・・・と信じます。

では、二人のコメントです。

フューシア:わたくしは5点!言葉だけじゃなく、自分の
人生をかけて二人で生きていく、という心
持ちがなんともステキだわ~。この作品は痛かったりヤ
キモキする展開が多かったけれど、二人が幸せになれて
本当に良かったわ~。良い夢みられそうだわ~。
秋山はる先生、本当にお疲れ様でした!

アレサ:私は3点。やはり賛否が多い作品は良い作品
だと思うなあ。昔の「百合」ファンは中山
可穂
などのビアン系作家の作品を普通に読んでいたから
この作品は甘「百合」と考えても良いかも。
近年の「百合」ブームでファンになった人は、この作品
あたりを「百合」として楽しめればよく訓練された「百
合」ファン
だと言える・・・んじゃないかな。

総評:●●●●●★★★

このシリーズの感想はこちら。
「オクターブ」vol.1
「オクターブ」vol.2
「オクターブ」vol.3
「オクターブ」vol.4
「オクターブ」vol.5

« 「咲-Saki-」9 | トップページ | 「ニーナとうさぎと魔法の戦車」5 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/705/55389011

この記事へのトラックバック一覧です: 「オクターブ」vol.6:

« 「咲-Saki-」9 | トップページ | 「ニーナとうさぎと魔法の戦車」5 »