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2012.11.26

「白衣性恋愛症候群 短編小説集 Summary」

円まどか・著、工画堂スタジオ・原作、パラダイムまるち文庫・刊

本日はこの作品。
実はゲーム版(PSP)は現在プレイ中です。ので、本編に
関係なさそうな部分のレビューといたします(汗)

お話は・・・地方の病院・百合ヶ浜総合病院に務める
女性看護師たちの日常と人間関係を描く、短篇集です。

読後の第一印象は・・・「百合」的には思っていたより
薄口ですが、味わい深いです。

内容はゲーム版本編前後のエピソードです。
しかし、登場人物はそれほど多くないし、ゲーム版本編
から人間関係が大きく変わっている点もないし(一応あ
りますが)、そういう点では初見でもとっつきやすい
品でした。

では1作ずつ感想を書きましょう。

story.1「百合ヶ浜総合病院 内科病棟観察記」
本編の主人公・沢井かおりの先輩看護師・山之内やすこ
視点で百合ヶ浜総合病院の日常が描かれます。やすこは
関西弁特有の軽い口調でありながら看護師としては優秀、
人間観察にも長けているキャラです。そのやすこから見
て、かおりとかおりの学校の先輩でもあった看護師・藤
沢なぎさ、入院患者の堺さゆりの関係が描かれます。
登場人物の「百合」関係を観察して悦に入るキャラって
漫画でもいるのですが、やすこの人間観察はなかなか深
く非凡なところを見せているのがとても面白いです。
「百合」的にはメインではないですが、やすこという
キャラの面白さが光る内容でした。

story.2「偶然と必然の積み重ね」
本編の数年前のお話。かおりの属する内科病棟の主任・
大塚はつみとやすこの出会いが描かれます。ここでもや
すこの不思議さと優秀さの二面性がとても興味深いです。
また、はつみは古参の看護師を一掃して百合ヶ浜総合病
院を立て直すために行動している、という立場。
そんな時、魅力的なやすこと出会う・・・というなんと
も渋いお話。
この作品も表面上「百合」的には薄口ですが、はつみと
やすこという人間観察が鋭い二人が、緩く惹かれあう
いう展開が渋くて面白いです。

story.3「おかしの縁」
なぎさとさゆりが一緒にかおりにホワイトデーの贈り物
を作ろうとするお話。1,2話と雰囲気がガラリと変って、
明るめの内容です。
二人ともかおりに好意を抱いているので、すわ交戦状態
と思いきや・・・まあ、ベタな漫画みたいにならないの
もこの作品らしいですね。
でも、「百合」的にはこの作品が一番ニヤニヤできる
思います(汗)

story.4「誰にも聞かせられないヒトリゴト」
入院患者・浅田あみの過去と、大塚はつみの出会いを描
いた作品。はつみは一見仕事人間だけど、この作品のよ
うな一面を持っているのが良いですよね。
この作品も「百合」というには薄口ですが、いい味が出
ていると思います。

正直な所「百合」としてはもう一押しして欲しいところ
ですが、キャラクターの内面描写はとてもツボで、面白
かったです。とくにやすこが魅力的でしたね。
個人的には続刊を望みたいのですが、この作品をラノベ
的に評価する人が多いと・・・難しいかもしれませんね。

では、二人のコメントです。

フューシア:わたくしは3点。本当に「マリア様がみてる」
のような薄口の「百合」だわ。最近濃口の
作品が多いからちょっと薄すぎるようにも思えるけれど、
こういう味わいも「百合」ならではだと思うわ。

アレサ:私は2...3点。こういう渋いノベルってラ
ノベでは存在し得ないよね。残念ながら。
この作品も読む人によっては物足りなく思うだろうけど、
個人的にはやすこやはつみの"読み"の描写がとても面白
かった・・・と同時に、こういう風に人を読む人が世の
中にいるかも・・・と思うと怖くなるよね。
こういうノベルが生き残れるフィールドが欲しい。

総評:●●●○○★★★

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