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2013.01.31

「ちろり」1

小山愛子・作、小学館・刊

2巻が発売されて随分経ちましたが、本日は1巻の感想
です。

お話は・・・文明開化の横濱。モダンなカフェ・カモメ
亭で働く女給・ちろりと店主のマダム、そしてお客様
たちの織りなす叙情的な物語。

読後の第一印象は・・・序盤は、まさに「ARIA」と思っ
たのですが後半は「百合」的に少し踏み込んだ印象です。

正直なところ、「ARIA」だと思いました(汗)

「ARIA」はテラフォーミングした火星を舞台に、地球的
な、あるいは、日本的な叙情を描いた作品ですが、この
作品は文明開化の横濱で、日本的な叙情を描いています。

また、ペンタッチの繊細さや、キャラクターの仕草を
丁寧に、描写する作風も似ていますよね。
ちろりとマダムの関係も、灯里とアリシアの関係を彷彿
とさせます。

唯一、キャラクターデザインの雰囲気が違うと思います。
「ARIA」はアニメ的なキレイ系キャラでしたが、この作
品は竹下夢二的なシナっとした体格と、丸い顔が特徴で
す。キャラが和風なので「ARIA」よりリアルに日本的な
叙情を感じると思います。

さて、「百合」ですが・・・当初は「ARIA」と似たよう
な作品だから「百合」的にも期待しないほうが良いだろ
うと思っていたのですが、第6話「臥待月」から少し変
化が起こります。

ちろりとマダムの関係に焦点が合ってくるのです。

6話より前はマダムは、優しいお姉さんという印象しか
なかったのですが、6話でちろりがマダムをどう見てい
るが判明します。そして必見は7話「行く年」です。

ちろりとマダムのなが~い2ショットカットが入ります。
それに、マダムを見るちろりの表情が幸せそうなのです。
これだけ見ると、「ミャクあり」に思えますよね(汗)

私の記憶が確かなら「ARIA」には7話のような、意味深
とも思えるシーン
はなかったのでは?と思います。

では、二人のコメントです。

フューシア:わたくしは3点。ちろりちゃんの視線の先
にマダムちゃんがいる感覚がとても濃密に
伝わってくるのよ。でも、これ以上の発展は難しいかも
・・・い~え、大化けに期待しているわ!!

アレサ:私は3点。絵が綺麗で良いよね。キャラク
ターの仕草を舐めるように描写する演出も
好きだな。ただ、今のところ「ARIA」のフォロワーとい
う印象が強いので、今後独自色をだしていく・・・のか
どうか、気になるね。

総評:●●●○○★★★

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コメント

ごぶさたしてます、みーや★です。
残響でうちわを扇ぎ合うシーンがキャッキャウフフな感じで好きです。

コメントありがとうございます。
★みーや★さま

ご無沙汰ですね(汗)
私もネットヒッキーなので、ネット上の他の
場所で会うこともありませんし(汗)

>残響でうちわを扇ぎ合うシーン

良いですよね。この作品はとにかく風流という
か、雰囲気がロマンチックで良いですよね。
先日3巻も発売されたので、そろそろ2巻の感想
を書きたいところです。

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