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2013.02.06

「初恋テクトニクス」

かもたま・作、一迅社・百合姫コミックス・刊

本日はこの作品(短篇集)。「百合姫」系作家にしては
ンタッチが重め
ですが、意外と甘めの展開が多い印象で
すね。

ではでは、一作ずつ感想を書かせて頂きます。

「GiRL's Distortion 少女が胸に秘めたものは」
昨日まで友達だと思っていた幼なじみから本気の告白
されるお話。告白された主人公が悩む、という展開です
が、告白した側の描写がとても好きです。チラチラみて
いたり、段々気持ちを高ぶらせて、爆発させる過程が
とても巧く描写されていると思います。

「夏影 Don't Disturb」
詩音はやかましい同級生と距離を取りたいがため、女に
しか興味ないと発言してしまう。その言葉を聞きつけて
自分も同じという鞠亜と同盟を組むことに・・・という
お話。「ささめきこと」女子部を思い出しますね(汗)
この作品は詩音が鞠亜のかっこ良さに徐々に惹かれてい
く段階の描写がとても良いです。鞠亜もちょっとヘタレ
なところを見せたり、キャラの魅力の出し方も上手いで
すよね。ラストも良いですね。"恋人"へのステップアッ
プの表現
の仕方がちょっと意味深でグッドです。

「琥珀色ステレオグラム」
夏漣は父の決めた結婚を拒むため、偶然出会った霞と共
謀して擬似恋人になるが・・・。なんといっても頑固な
父に恋人紹介するシーンが面白いですね。夏漣のキレ方
とかグッドです。そして、二人して飛び降り心中しよう
とする・・・という展開も、シリアスながらどこかコメ
ディめいて、面白かったです。

「西風に寄せる歌 Choc-A-Bye Baby」
「GiRL's Distortion」もそうでしたが友達と思ってい
た相手からガチ告白、という展開を作者は好きなのでし
ょうね(汗)この作品の場合、一緒のバレンタインチョコ
レートを買いに行って、気持ちが高ぶるという展開が
ポイントです。甘~い展開がいい気分にさせます。

「ポンコツ日和」
優等生・アキラとだらしない娘・桜花のカップリング。
なにかと世話を焼きたいアキラ、世話を焼かれながらも
アキラの気持ちにうすうす感じている桜花、というのが
良いですね。こちらも甘展開です。

では、二人のコメントです。

フューシア:わたくしは5点。作画は重いけれど、キャ
ラクターの内面描写はなかなかグッドな
作品が多いわね。特に気持ちを高ぶらせて一気に放出!
という展開がわたくしは好きだわ~。わたくしが好きな
作品は「GiRL's Distortion」かしら。友達だと思って
いた相手に告白されるドキドキ感が伝わって来たわ~。

アレサ:私は3点。作画もそうだけど、いわゆる少
女漫画風の「百合」漫画ではないよね。
内面描写もしっかりしているけど、陰影が濃いような
印象だし。こういう作風は「百合姫」では珍しい方だと
思うな。私が推す作品は「夏影」かな。中編くらいの長
さを巧くまとめていたと思う。あと、「琥珀色」もそう
だけど、作者はキザなセリフを言う女の子が好きなのか
な。そういう作風が色濃く出ていて面白い作品だった。

総評:●●●●●★★★

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コメント

電撃文庫のアイドライジングは良い感じなんですけどね。(百合的に)

★名無しさま

>アイドライジング!

タレコミありがとうございました!
実は全くノーチェックでした(汗)近日中にゲットします!

ちょっと前まで電撃文庫はスルーしていたのですが
状況は変わってきているのですね。心せねば。

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