「ロンリーウルフ・ロンリーシープ」
水谷フーカ・作、芳文社つぼみシリーズ・刊
水谷フーカ氏の2作目。今回は長編(1巻もの)です。
お話は・・・垣本伊万里は病院で同姓同名、しかも誕生
日が1日違いという女の子と出会う。奇妙な偶然が二人
を惹きつけるが、二人には秘密があった・・・という内
容です。
読後の第一印象は・・・ちょっと出来過ぎという印象も
持ちましたがこういうストレートなメロドラマは「百合」
ものとしては珍しいかもしれませんね。
まず、設定が特異ですよね。
同姓同名の2人の内、身長が大きな伊万里はガテン系の
仕事で、小さな伊万里は画家なのです。「百合」系では
画家や小説家など文化的な仕事のキャラは多いですが、
ガテン系はかなり珍しいと言えます。
個人的には何故かよくある秘密の関係、という展開より
ちょっと背徳的な感じがして、ドキドキします(汗)
全くエロ風味のない作風なのですが(汗)
そんな二人の間に波風を立てるキャラが、大きな伊万里
の過去を知るらしい、理佳です。ちょっとヤンデレお姉
さんで、昔の昼メロのような行動をとったりします(汗)
二人の伊万里は爽やかで良い感じなのに、理佳はヤンデ
レ。というのがなんとも噛み合ってない印象で、ダーク
な雰囲気を無理やり持ってきた・・・という印象がしな
いこともないですね(汗)
ただ、特異な設定と急にダークになる展開と、二人の伊
万里は爽やさ、という不思議な組み合わせで、「百合」
作品としてはあまり類を見ない作品と言えましょう。
まあ、こういう王道からあえて外している作品も、個人
的には嫌いではないです。
では、二人のコメントです。
わたくしは5点。伊万里ちゃんが二人とも
まっすぐなのよ~。その強さに惹かれるわ
ね。でも、理佳ちゃんはヤンデレ。なんとも不思議な作
品だったわ。でも、「百合」には間違いないわ。
私は3点。ちょっと狙いすぎ・・・という
印象だけど、私としてはこういうチャレン
ジングな作品も「百合」のバリエーションのために必要
だと思うし、評価したいね。
総評:●●●●●★★★
水谷フーカ氏の作品の感想はこちら。
●「この靴しりませんか?」
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